そもそもデジタルマーケティングって?(森を知ってから、切る木を探そう)
こんばんは、Youheiです。
このブログでは、デジタルマーケティングの戦略コンサルを行っている私Youheiが、同じ戦場で戦う戦士達や、これから戦場に参入する方々に向けて、戦闘力を上げるための有益な情報をお届けしています。
本日は、「まずはここから」という感じなのですが、デジタルマーケティングのそもそも論をお話します。
デジタルマーケティングと一言で言えど戦場は広大です。また業界では毎年「〇〇元年」というように新しい概念や手法やが登場し、キャッチアップしていくもの大変という印象を持つ方も多いのではないでしょうか。
この広大な戦場を構成する多様な要素それぞれについての情報は、ググればいくらでも出てくるのですが、それらをいくら追っていっても全体の地図は手に入りません。この戦場で効率的に戦っていくためには、地図=全体像を把握することがやはり重要。つまりそれは、「そもそもデジタルマーケティングって何?」の定義を把握することに他ならないと考えています。
ということで少し前置きが長くなりましたが、本日は以下の内容でお届けします。
そもそもデジタルマーケティングって何なのか
まず、マーケティングとは?
マーケティングとは企業の商品やサービスに対して、それらが「売れるための仕組み」のことであり、マーケティング活動とは「売れるための仕組みづくり」であるとします。
デジタルマーケティングの概要を整理するために、「マーケティング」と名の付く似たような言葉の定義をいったん整理しておきます。
マーケティング活動の中には市場調査(マーケティングリサーチ)から、TVCMのような宣伝活動、購入すると〇〇が当たる!!のようなキャンペーン、街頭で新商品を配るサンプリングなど様々です。
デジタルマーケティング/WEBマーケティングとは?
マーケティング活動におけるデジタルマーケティング/WEBマーケティングの関係性は上の図でざっくり説明ができます。
デジタルマーケティングとは(まぁ当たり前といえばそうなのだが)この中でWEB、ITを利用した活動の全般を指します。そして、デジタルマーケティングの中には、自社サイトを主軸に構えたWEBマーケティングという概念を包含していることに留意してください。
やや余談ですが、歴史的には、デジタルマーケティングが台頭したのは2012年以降、SNSとスマホの普及でビッグデータがマーケティング領域で活用されるようになって以降です。それまではマーケティングの中にWEBマーケティングがあり、2000年~2010年くらいまではWEBマーケティング枠の中で発展してきました。
自社サイトの中で会員組織を構築し、CRMコミュニケーションを行う手法が主流で、(WEBならではアクセスログが手っ取り早くみられることも相まって)WEBマーケティングはCRMの手法として注目されるようになりました。有名なのはマックがガラケーのクーポンで1000万会員とかやってましたよね。
デジタルマーケティングの特徴について
SNS・スマホ普及以降に広まったデジタルマーケティングの特徴は、これまで分断されていたWEBマーケティングとリアルメディアを中心に行っていたマーケティングの垣根を無くしたということではないでしょうか。言い方を変えれば、リアルとデジタルを融合した手法が登場したということでした。
企業はユーザーがネットにアクセスする様々な装置をリアルの世界に実装し、ユーザーをどこからでも自社サイトへの誘導するようになりました。AR、O2O、サイネージなど、全てリアルの世界にインターネットへの入り口を実装するためのものと言えますね。
つまり、企業を主語にした場合、デジタルマーケティングの特徴であるデジタルとリアルの融合とは、リアルの世界からオウンドメディアへのトラフィックを整備した、とも言い換えることができると思います。
※韓国TESCO 地下鉄構内にデジタル店舗を実装。
なぜデジタルマーケティングが重要なのか
私の経験上、ここ7~8年の仕事の中で、企業のマーケティング課題の最もクリティカルな課題は「デジタルシフト」、つまりデジタルマーケティングであったと言えます。そしてこのような状況は当面変わることはないと考えています。なぜなら企業がキャッチアップするスピードの数倍のスピードでデジタルマーケティングの手法が進化し続けているからです。
だからこそ、我々デジタルの戦場に生きる戦士たちは研鑽を積み、この戦場で勝ち進んでいく意味があると言えるのではないでしょうか。デジタルマーケティングとはマーケッターにとっての宿命であり、これを制すことがマーケティングを制すことに繋がるとかんがえているのです。