Youhei(傭兵)のデジタル戦記

DXおよびデジタルマーケティングを主戦場にされる方・これから志す方のために、有益な情報をお届けします。

デジタル・IT業界の働き方問題

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こんばんは、Youheiです。

 このブログでは、デジタルマーケの戦場で傭兵のように淡々と仕事を捌く私Youheiが、全ての同志に向けてスキルアップに役立つ情報をお届けしています。

 日本一有名なサラリーマンこと田端慎太郎さんの名言に、これがありますよね。

  特に若いうちはがむしゃらに(時間や量を気にせずとにかく)働け、というアドバイスです。こちらの意見に私は概ね賛成です。

 一方で、イケハヤさんをはじめ、一部のインフルエンサーを中心に「サラリーマンはオワコン」のような真逆の意見も多く、世の中の風潮としてはこちらの方が勢いがあるような気がします。

 そこで、今回は、こと「デジタル・IT・マーケティング(非エンジニア)」業界で闘っていく場合、どのような働き方をすればよいのか、というテーマでお届けしようと思います。

この業界は、圧倒的な個の力がモノを言う世界である

 結論から言います。この業界は、所属する組織や企業の力というよりは、圧倒的に個のスキルがモノを言う、まさに個々人間で弱肉強食の世界です。

 なぜなら、我々の商品とは「プラン」や「プロジェクト管理」のような、人の力に依存するものが起点になっているからです。要は仕事が人を選ぶんですよね。できる人には良い仕事がたくさん集まり、規模がでかければ下につく人も増える。一方で、スキルの無い人は誰でもできる奴隷仕事に忙殺されていく宿命です。

 だからこそ、圧倒的な個人としての力をつける必要があり、所属する組織や会社という枠をとっぱらってもマーケットの中で必要とされる人材をめざすべきだと思います。

 その「圧倒的」というのは、統計分布上では「外れ値」くらいに、1サンプルが集合の平均に影響してしまうくらいのイメージです。

 では、そうなるために、どんな働きかたをすればよいか。本題に入ります。

年次をベンチマークにしたざっくりのマイルストーンについて

 ここからは、私が大企業に所属し、たくさんの同僚や先輩達、社外の人達を見てきた統計的な感覚値をもとに話します。そうすると、だいたいある年次までにクリアしておかなければならないマイルストーンというものが見えてきます。その成功モデルをベースに「いつまでに」「なにを成し遂げなければならないか」「そのためにはどんな働き方をするべきなのか」ということについて、お話しようと思います。

1.20代半ばまで(入社1~4年目くらい)は、量>>>>>>質(=ゼロでもOK)

 まず、社会人としての地力をつける必要がある時期です。このころはまだ何もできないし、多分何が本当にしたいのか、わからないとも思います。よっぽど自分のやりたいことが定まっていなければ、いろいろな仕事を経験してみて、自分に合うもの・向いているものを探すものアリです。

 また若いうちはとにかく無理ができる時期なので、色々と無理をしてみて自分の限界値を広げてみると、後がすごく楽になります。これができないヤツはいつまでたっても理想の自分と現実の実力の差を埋めることができず、ウダツのあがらない雑魚になって、いつの間にか辞めていく(誰からも惜しがられずに)定めとなります。

2.20代後半~30前半(入社5~9年目くらい)は、量(but軸アリ)>>質

 20代半ばまでに色々と経験し、社会人としての自分のキャパも広げられたら、「自分は何者になるのか」を問うてみてください。つまり、自分が「ここならだれにも負けない」最大の武器を開発するフェーズへと入っていきます。ここで開発した武器は、リーマン人生におけるもっとも重要な財産になると思います。そして、この時期は武器開発に時間と労力を惜しまずがむしゃらに働くことをお勧めします。

 これが軌道に乗ってくると仕事がもの凄く楽しくなってくるはずです。上手くいけば1年足らずで会社の中では無双になれると思いますよ。

 武器開発のポイントしては2点。「自分に向いていること」「自分の志向に合うこと」です。特に「向いていること」を軸に開発すると良いでしょう。逆に向いていないことは捨ててしまう潔さも大切です。

 私も一時、エンジニアへの転向を検討してプログラミングを始めてみましたが、すぐに辞めました。自己研鑽するなら、自分の得意な領域やすでに獲得しているスキルと相乗効果のあるものを選択すると良いです。これについては別途詳しくお話したいと思います。

3.30代半ば~(入社10年目くらいから)は、質>>>>>>>>>量

 はい。やっとここで質の出番です。これまで一生懸命働いてきた甲斐あって、あなたはある特定の領域では無双しているはずです。ここまでくれば、自分にとって必要な仕事とそうでないものが、自身のキャリアプランの中から明らかに選択ができるようになりますよね。こうなって初めて、「質」という要素が見えてくるのだと思います。

 また、組織もあなたの価値をもう十分理解していると思いますので、おのずと、質の良い仕事が集まるようになっているはずです。そして良い仕事とは規模も大きいはずなので、あなた以外にも別の領域で研鑽を積んだ兵とタッグを組んで働くことも多くなるでしょう。そうすると組織で働くことの醍醐味もわかってくると思います。また、がむしゃらに働いて腕を磨いてきたことのありがたみも、噛みしめることができるでしょう。

でもそれって、10年くらいはブラックな働き方じゃん 

  って思う方多いかもしれません。繰り返しにはなりますが、上記は私がこれまで見てきた大勢から、成功モデルの統計的な感覚値に基づいています。例外もいくつかありますので、それについて触れておきます

 成功する条件として「圧倒的な個の力」を前提に話していましたが、大企業あるあるで、社内での人間関係構築がうまい人は、それだけで生き抜いていくこともできます。

 組織はある意味、衆愚の状況なので、実力が無い人も上に上がっちゃいますし、それで満足する人も大多数います。また、100人に1人くらいは、才能が突出している人がいます。そういう人は、がむしゃらに働かなくても、できてしまう。ただしこれは例外です。

まとめ

 最近の「サラリーマンオワコン」の風潮は、働き方改革や副業といった制度改革があり、また人材が売り手市場になっているのを背景に、インフルエンサーが情弱を煽っている感が否めません。彼らはリーマン辞めてブログ書けとかサロンやれとか、わけわかんないこと言いますが、そんなので成功する確立なんてリーマンで成功する確率よりよっぽど低いと思います。

 あなたに特別な才能がない限りは、よっぽど努力して人と差別化しないと、兵にはなれません。もちろん兵になりたければ、という前提はありますけどね。